芸術とゾロアスター
zoroaster

 拝火教としても知られ、良く聞く名前のゾロスターについて正確に知っている人は意外に少い。現在キリスト教、ユダヤ教、イスラム教に多くの影響を与えたと言われるゾロアスターとは一体どんな存在であったのでしょうか。
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 ドイツの哲学者フリードリッヒ・ニーチェは「ツアラツーストラはかく語りき」を著わして超人の思想をツアラツーストラ(ゾロアスターのドイツ語名)の口を通じて説いた。またドイツの音楽家リヒャルト・シュトラウスは交響詩「ツアラツーストラはかく語りき」を作曲。その序章は1968年の映画史上の名作、スタンリーキュウブリックが製作、監督、脚本というオールマイティの能力を発揮した「2001年宇宙への旅」に使用されている。

 紀元前のことである。マケドニアのアレグザンダー大王が東征を始めたのが紀元前約250年前、その約300年前、紀元前628年ゾロアスターは職人の子供として生誕したという。幼少時より超人的能力を持ち背後には光が満ちていたという。キリストがソロモン王とダビデ王の両家の血筋をもつ王子であったのと違いゾロアスターは全く血統上のカリスマ性はない。思想史上重要な点は二つあるらしい。一つがヘレニズム時代のオカルト、神秘的宗教の基礎となった点、二つ目に一神教であることだと言う。神はアフラ・マツダという光の神、対立する悪神アリマンとの対立神論。

人類の歴史の中で主要な宗教が成立した時期は仏陀、仏教(紀元前6世紀)ユダヤ教 (紀元前6世紀) キリスト教(紀元)、イスラム教(紀元後7世紀)全て悠久の人類生誕の歴史から見れば本当に短い期間に集中している。常に存在していた超絶対な存在への人類の憧憬と帰依がこの時期集中して形となった。それも複数神ではなく全て絶対なる一神教である。仏教についても仏陀の教えと言う点では一神教のカテゴリーである。

 エジプト、メソポタミヤ、黄河、インダスという四大文明を築き上げた人類はその後紀元前6世紀、苦悩の時代を迎える。行く先のない暗澹たる未来観が人類を襲う。それは人類同士が争い、共食いによる種絶滅の恐怖となってゆく。そこに現在の3大宗教の起源があった。

 現実64歳の私でさえ年を経て先に限界が見えてくると生命の限界を良く考える。死が迫ってくると、恐怖が生じる。永遠の生への思いから自身を絶対なものに帰依させたくなる。宗教とは黄昏に重要な絶対必要な要素なのである。人類の歴史を見ると、紀元前6世紀から紀元後6世紀の間の1200年間が人類の終末からの再生と救済の時期だったのではなかろうか?

 その後現在の21世紀まで人類に絶対的な終末論はない。いはば人類はキリスト教、イスラム教、仏教によって救われているのだ。キリスト教を信ずるもの19億人、イスラム教10億人、そして仏教を信ずるもの3.5億人である。なにも信じない無神論の日本人には救済はないのだろうか。