2022年3月76歳を越してより体が確かに老化が進んでいる。まず58歳まで一日中吸っていたタバコが気管支に炎症を起こして少し粘着性の黄色っぽい痰が絡む。喉に引っかかり息を吐いて絞り出す。これがつかれる。第二に最近CMでもやってるが少しでも消化の悪いものを食べると大腸にくる。これも粘着性の硬い便で出すのが大変エネルギーがかかる。第三にEDが続く。現役の勃起力は消え失せた。第四に夜寝るのが規則性がない。デパスという睡眠誘導剤を飲んで眠る。第五に薬を飲む種類が増えた。逆流性食道炎、胃腸活動薬ガナトン、血圧の薬、気管支炎抑制クラリス、痰抑制クリアナール、これが常用。その他に大腸用漢方薬、ガスコン、酸化マグネシュームという具合。薬が食卓に積まれている。一方58歳の時別荘で強烈な眩暈で救急車で運ばれ脳のMRIで発見された脳動脈瘤。何回も病院を訪ね、その度に予防の摘出手術を勧められたが手術自体にリスクがあり予防というには相当な決心が必要でその手術で命を落としたり後遺症が生じた話をきくと恐ろしくなり予防手術はやめてもう18年が経つ。今ではやらない方がいいと内科医に言われた。もう体がもたないということだ。
そのせいではないだろうがとにかく人の名前や固有名詞が出てこない、常用薬の名前さえ出てこない。困ったもんだ。大相撲の解説者の北の富士も80歳、最近の相撲取りの名前に詰まっている。歳を取るというのはこういうことだ。それももう76歳。父親、義理の父より長生き、している。周りの世話になったり仕事を一緒にしたりした人達も亡くなった人が多い。特に電通という虚業に生き無から有を作り上げる仕事は摩擦が多い。摩擦で発火させてエネルギーを起こす。多くの同僚が腸、胃、肺、脳出血、血液の癌で亡くなった。どういうわけかあまり現場で仕事しないものが生き残っている。連中は長生きするのが勝ちだと言っている。まあどうなのか分からない。その上この2年コロナ感染症が高齢者バスターズよろしく我らを襲う。がため自宅待機自粛、大切でかけがえのない老境の楽しみを奪っている。がため反対に老境でつかう金がかからない。これは助かるがどんなもんか。
しかし人間は必ず死ぬ。どうあろうと死んでゆく。突然この世から消え生きているもののものとなる。死ねば所有する金も不動産もすべて当人には関係ない。無となる。死んで仕舞えばおしまいで誰も覚えてもいない。本当に無となる。現生でつくった全てが無となる。だから人間究極同じで平等である。
宗教では死後を論ずるが死にゆく人間の魂の叫びを癒すものかもしれない。かく言う私も隠れキリシタンで洗礼をうけているが堂々とクリスチャンと言ったことはない。超越するものが存在することを信じているだけだ。それが最後の癒しだから。